2017-09-23 無 題 透明な袋に混じる黒ビニールに違和を感じ それはたしか古い記憶 いや トイレが似合う私は いつも掃除当番だったな 月だと思って二度見した 下を向いて歩こう アフリカマイマイがいる 唯一の合法的な八重歯 これでさえも恥ずかしく 顎をさする湯気は 私よりも自由であるのだろうか 自己の確立とかあそびたいとか、ペースを守りたいとか そういう意味ではなく 死くらい主体があってもいいのに 親というリモコンが 私に赤外線を当てているのだが やけに体温は生々しく 動く 動く 足の裏が汚れている 黒いのは 誰の 血